仕事もなかなかキツイ。
朝一、山奥の工事現場のユンボやブルドーザーに軽油を入れに行きます。のんびり写真なんぞ撮っていると、怖い顔した現場のおじさん達に怒鳴られる。サッとこなす素早さが必要となる。
館山の造船所にも給油に行きます。造船現場など、そうそう間近で見れるものではありません。ドックで操業している重機に給油します。
その他、自動車工場や災害ゴミの最終処分場や、各家庭の灯油、ちなみに、洲崎の船宿もほとんどがお得意様です。
取引先の中で驚いたのが、山奥に精神を病んだ女性達が隔離されるかのように暮らしている施設があり、そんな所にも灯油を入れに行きます。そこで暮らす女性のほとんどが、生活のために売春をして、それが元で心を病んだとか。
館山の海を見下ろす静かな山の頂上で、彼女達はひっそり暮らしています。日本にこんな場所があったのかと、軽いショックを受けました。
…この日は、重機のキャタピラの上で、泥を踏んで思いっきり転び、あまりの痛みにしばらく立てなくなった。職場のイシイさん(仮名)が、
「おめえよう、あせらねえで落ち着いて仕事をするんだよう。ほれ、これでも見て落ち着け」
どこに置いてあったのか、イシイさんがいきなりエロ本を僕に差し出した。
「いや、こんなの見ても落ち着かないです。逆に興奮するじゃないですか。でもやっぱ見るよりもやる方がいいなあ」
「そりゃそうだっぺな。ダハハハハ!!」
こんな感じで、毎日お仕事も楽しんでいます・・
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