現場にて
館山湾を見下ろせる景色のいい場所ですが、ここは工事現場で、僕の仕事場です。
若い時分は、こんな光景を見るたびに腹が立ちました。山は山のままがいい。人間の都合で切り崩すようなマネはしないでほしい。誰に何の権利があって山を切り崩すのかと、不快に感じたものでした。
しかし年齢とともに、経済という言葉の前では、そんな考えは甘い妄想に過ぎないという事を理解した。
どんなにやりがいや夢のある仕事につく事ができたとしても、生きていけるかどうかは金次第です。
少なくとも、まったく新しい仕事に就任したばかりの今は、貯金をする事ができません。東京で築いた貯金をできるだけ切り崩さずに生活していくしかありません。
漁師になったとしても、その先はまだ想像もつかない。
どのみちクリーニングは先がなかった訳だし、どちらかといえば今のほうがまだマシ、というだけの話。
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