鬼のいぬ間に

日曜日、ひたすらに惰眠をむさぼり、意地でも寝てやった。東京にいた時は、丸一日仕事を休める日がほとんどなかった。だからちょっとくらい良いではないか。

のんびり起床してから外へ出ると、アパートの住人達の車が全部出払っていて、アパートに残っているのは僕と、台風のせいで一時的に引っ越してきた元漁師のおじいさんと、終日電気をつけっぱなしで、存在の有無すらわからない引きこもり野郎だけ。

どんなささいな音でも響いてしまうこのアパート、部屋の掃除をするなら今しかチャンスはない。この日はすみずみまで徹底的に掃除した。

「そんなに汚れてねーじゃん」と、毎回掃除のたびに思うのだが、そういう問題ではない。できる時にちゃんとやらないと、いつ騒音でクレームをもらうかわからないのである。

さて、お掃除の後は…

うーん、凪でいい気分じゃねーか。海がこんなに身近にある暮らし、悪くない。ただ、釣りは夜にならないと難しい。

最近挑戦し続けてきたイワシ泳がせのスズキ狙いは、セイゴしか釣れなくて撃沈。デカイのが足元をウロウロしているのに一向に喰わない。もっと水温が下がって、そこら中でボイルする状況にならないと難しい。

まだもうちょっと先だな