2021年12月28日火曜日

別室

 これは自分だけの話で、他人には全く理解できない話ですが…

ここで毎日欠かさずお参りをしています。

誰だって、何かに対して怒ったり憎んだりしながら暮らしたくはない。

だが、このような場所で荒れた気持ちになる人間はまずいない。

お参りという行為自体に深い意味はなくて、こういう場所にいる事自体がいい薬になる。

一つの部屋でプンプン怒っているよりも、このような別室を設ける事で、日々平穏に暮らしていく事ができる。

お参りという習慣を身につけてから、何かに対して怒るという事はそうそうなくなりました。これはいい事だと思います。

さて、このブログも今回が今年最後です。誰もが言うように、決していい事ばかりではない。むしろ苦難の方が多い。過去に様々な遺恨を残してきたが、ここに来てからは、周囲に感謝しつつ平穏に生きていく事がどれだけ大切かを学びました。あとは前に進むだけ。


未知への挑戦はまだまだ続きます。

ではまた来年✋


キンメ

 東京の仲間が遊びに来てくれて、キンメダイ釣りを楽しんできました。

オモリ150号を水深100m前後の海底に落とすと、すぐに竿がガクガク曲がって、5,6匹のキンメダイがぶら下がってきます。

終始入れ食いで、アホみたいに釣れました。これだけ釣れ過ぎると、高級魚のありがたみも何もなくなってしまう(笑)

キンメもいいけど、時々混じるメダイは思いがけないごちそうです。


おろし生姜と唐辛子を溶かした醤油のタレにコイツの刺身をぶち込む。


浅漬けもいいし、2,3日漬け込んでもおいしく食べれる。

キンメもたっぷりストックができたので、みりん干しや煮付けで当分は楽しめる。

日々魚ばっかりだが、それもまた良し。

K

 

夜明け前の砂浜を歩いていると、「K」という思わぬお宝に出会える事がある。知られちゃマズイので、「K」が何なのかは内緒です。ご想像にお任せします(笑)

地元の人達は、みんなこの「K」を狙っています。朝一番、早い者勝ちでみんな浜へ繰り出す。一番乗りした人間だけが最高のごちそうにありつけます。

写真を出そうかどうか迷ったけど、やっぱやめた(笑)

話は変わって…


漁師からもらったアジやカマスが有り余っているので、試しにアジの切り身でアヒージョを作ってみたら激ウマだった。オリーブオイル、ニンニク、マッシュルームが絶妙に合わさって、この上ない美味をかもしだしている。

アヒージョに夢中になっていたら、せっかく焼いたムロアジが丸焦げで無残な姿になっちゃった💧

まあとにかく

ここでの暮らしは、食べる物だけは困る事はありません。





溜池にて

 とある田んぼの取水用に作られた農業用のため池で、思いがけぬビッグサイズの捕獲に成功した。


つくづく思うが、誰もが見落とすような思いがけない場所にとんでもないお宝が潜んでいたりする。



しかもコイツ、小魚捕獲用の網に入ってきた。

この大きさは写真では伝わらないので動画にしてみたが、残念ながらサイズが大き過ぎてアップできません💧

動画アップできないかなあ…




2021年12月1日水曜日

訳あって

 仕事は4連休でした。海は荒れてるし、どうせやる事もないので、働いていた方がいい。

掃除して、色々料理を作って、ウナギの水槽を掃除して過ごした。


あ~ヒマだねえ・・・



話は変わって、ここはとある磯場に作られた古い生簀ですが、昼間からたくさんの伊勢海老が見れます。これらは大事な大事な資源です。泥棒がワッと集まってしまうので、場所はヒミツ

フッコとアジ

毎年、寒くなる頃から港には大量のイワシが押し寄せて、それを狙って様々な魚が港に入ってきます。


港内のフッコはこの時期のお楽しみです。ノベ竿をブチ曲げて楽しませてくれました。

なんて、いい気になっていると…


漁師からこんな大量のアジをプレゼントされた。軽く10キロはある。どーすんだこれ…


捌くのに半日を要した💧

 

2021年11月20日土曜日

お好み焼き

 

とてつもない季節風が吹いて、南房総はしばらくの間、大時化が続きました。

休みの日、何もやる事がないので、漁師から頂いた食材を引っ張り出して色々作ってみた。

もらったサザエ、小イセエビ、ガナズ、イソッピを一度に大量に煮込んで、どんなダシが出るのか楽しみにしていたが、ダシが強すぎて強烈に泥臭いドブ汁になってしまい、これは失敗

たまたま余ってた小麦粉と肉で作ったお好み焼きが死ぬほどうまかった。

さて、そろそろヒラメを釣りに行かないと



あきらめきれずに

 いまだ未練がましく、たまにウナギも狙います。

人に教えたくない場所だが、ほとんどの人がこの場所に気付かずに素通りして、自分だけしめしめと楽しんでます(笑)


条件によって釣果は様々です。


雨で増水すれば、思いがけない大釣りもある。

大事に育てて、お小遣い稼ぎ。



消火訓練

 スタンドの職場で転勤を食らい、はや2ヶ月。疲れ果てる毎日だけど、仕事も遊びも夢中でブログなんかめんどくさくてやってられませんでした(笑)

消防署で消火と人命救助の訓練を受ける事になった。

心臓マッサージとAEDの使い方を教わって


実際に消火器を使って火を消す練習


救急車の内部を見せてもらったり


カッコイイじゃん


詳しい事は教えてはもらえなかったが、これは最新鋭の消防車だそうです。自動車に閉じ込められた人を救出するために、自動車をぶった切る装置まであるらしい。

話は変わって



夜になるとコレしかやる事がない。まあコレができれば十分なんだけど。

関係ないけど、寒い時はシチューがおいしいですね。こればっかり食べる事が多い。

さて、港内にヒラメが入ってきたな




2021年10月7日木曜日

転勤

 そもそも東京で自営を営んでいたため、転勤なんぞ経験したことはなかった訳だが、転勤というものは精神的にしんどいものです。

場所が変われば環境も変わる。何もかも新しい環境の下で、今までやってきた事が全てリセットされてしまう。

場所が変わるのはいい。それはある意味しょうがない。場所よりも、厄介なのは人間である。その場所で長く勤めてきた人間には、当然頭が上がらない。

お客さんも新顔の僕は当然スルーしてしまう。長い時間をかけて漁師達に顔を覚えてもらったのと同じように、ここでもお客さん達に顔を覚えてもらわないとならない。

新しい職場の人間もなじみやすい人とそうでない人もいて、ちょっと厄介な人もいる。職場の女性から、

「ねえねえ、あの人本当にバカなのよ。言われなきゃ何もやらないし、自分のハナクソとか平気で食べちゃうのよ。信じらんないでしょ!?」

「な!?それで味はどうだったの!?」

「そんなの知る訳ないでしょ!あんたもバカなの??」

…そんなやり取りはともかく、そんな奴も実在する。平気でハナクソを食らうようなバカでも、そいつがいないと店が成り立たないのも事実である。

自分のハナクソを食らうバカに頭下げて仕事を教わらなきゃならない。

‥ヤバイこれ、転勤てヤバイくらいしんどい💧💧






2021年10月1日金曜日

台風

台風の前にちょっとウナギの罠の様子を見に行くと…


ちっちゃすぎる💧

獲りたいのはお前じゃないんだよ

もうすっかり釣れなくなったウナギ、そろそろファイナルか


 …さて、漁業の最大の宿敵である台風の接近で、海は大荒れです


高波がさらに北風でしぶいてすごい事になっている

こんな強風にさらされている時に、ちょうど東京の恩師から大丈夫かと電話があった。忘れずに連絡をしてくださるのは本当にありがたい事です。

スタンドの仕事が、会社の都合で勤務地が館山から千倉に転勤させられることになった。館山で2年勤めてきたが、今までと全く違う環境で、また1年生からやり直しである。

さっそく今日から新しい職場、と思いきや、これだけの荒天なので、今日は休みという事にさせられた。

田舎で職に就くのは極めて厳しい。グッとこらえながら言う事を聞くしかない。千倉に来て2年、金は使わずに好きな事やって暮らしてはいるが、ガマンの生活はまだまだ長いでしょうね。


2021年9月27日月曜日

不吉な

 秋晴れのとてもいい朝だったが、この日は朝から不吉な予感がした

朝、仕事に行く前に港を歩いていると、不幸にも車に跳ねられて絶命している猫がいて、たまたまその場に居合わせた漁師に

「おうおめえ、わりーけど穴掘ってその猫埋めてくれねーか」

「・・・」

…一瞬のうちに色々考えた

どんなにささいな事でも、漁師や地元に協力をするのは悪い事ではあるまいが、かといって何でもハイハイと言う事を聞いていたら、今後も面倒臭いことを押し付けられる事になる。

しかし、よそ者に拒否する余地はなく、哀れな猫を埋める事になった。それにしても、死んだネコの処理を人に頼むとは、なかなかの神経である。

埋めるのはいいんだけど…う~ん、どうも…イヤな予感がする…

どんなにささいな事でも、決してお礼を忘れないのがここの人達の良い所で、コーヒーを2本もらった。ちなみにこの漁師さん、過去に窃盗と婦女暴行で逮捕歴のあるお人で、このあたりではこういうお人は珍しくありません。

その後のお仕事、今日は失敗ばかりだった

仕事先の工場で重油を撒き散らし

さらに路上で軽油を撒き散らし

山奥の現場で泥まみれになって

トドメに尿素水を体にたくさん浴びた

…色々考えた

オレ何か悪い事したっけ??

コロナ禍にもかかわらずこっそり東京に行って中国人と遊んだのがいけなかったのか??

いや、それは悪事とは言わない。自然現象である(?)

まさかネコの祟りとか考えたくない


…惨憺たる思いは往々にしてあるものである。しかもそれらは序章に過ぎなかった、なんて事もある。

とにかく、悪い事は立て続けに起きるのは常であり、未然に防げる不幸は防ぐ努力をして、図らずもやってくる不幸は自分でどうにか処理するしかない。

しかし…あ~、何て不吉な




休み

 今週はワクチン接種や用事などで週に二日しか仕事がなく、まあいいかと遊んでました。


そこいらの田んぼの脇を見ると…


こんな用水路があって


こういう籠にエサを仕込んで用水路に沈めておく。1時間ほど放置してから上げてみると…


クチボソやモエビが大量に入ります。これらは自宅で飼育しているウナギのエサになり、もちろんウナギ釣りのエサとしても使えます。


この日はこんな珍客も籠に入った。いや、珍客ではなく、こんなのはどこにでもいる。


時間を持て余しているので、こんな景色を楽しみながらのんびり運転して、この日はクリーニング時代からの仲間とタチウオフィッシングに行きました。大きいのが1匹釣れて満足だったが、写真撮るの忘れた。

さて、今度の台風の増水後がウナギのラストチャンスかな

2021年9月21日火曜日

東京へ

 台風で海は時化、何もやる事もないので東京に行きました。

かつては悪の代名詞のように言われてきた足立区も、この数年で急激に人口が増加して、住みたい場所ランキングとやらに入っているのだとか。時代はどう変わるかわからないものです。


もう10歳になるコイツもすっかりおばあちゃんネコになった。元気ならばそれでいい。

ひとつ衝撃だったのが、東京の水があまりにも苦すぎて飲めなくなっていた事である。なんだこりゃ、添加物がバリバリ効いてるんじゃないのか!?何気なく使っている水道水、何か仕掛けがあるとしか思えません。


ホームに帰ると安心します。なぜなら、東京と違って、自分に対して偏見を持つ人がここにはいないからです。多くの人達に嫌悪されてきたせいか、口に出さなくても、相手が何を思っているか、大体察しがつくようになってきた。

・・・この田舎で日々穏やかに暮らしていきたい。良い事ばかりじゃないけどね

スズメバチ

 このところ涼しいので、また厄介な虫たちが動き出しています。お客さんの家ですごいものを発見した。


なんと、スズメバチの巣を駆除したその横に、新しい巣ができているではないか。しかも写真ではわからないが、巣の周りにアシナガバチの巣が5,6個できている。これには恐怖で思わず声が出た。

「ヒエエエエエ!!!怖い怖い怖い!!!」

「おいおい、ハチなんて何にもしなけりゃ怖くねえんだっぺおう、そんなに怖がるんじゃねえよ。オレが始末しといてやっからよ」

恐怖のスズメバチがブンブン飛んでいる中を平気で歩いているお客さん、背中にハチが止まっている。

「大丈夫だっぺおぅ、ハチの巣はな、始末の仕方があるんだお。今度教えてやるよ」

…家に帰ると、ハチなんかよりもっと怖いものが届いていた。


不動産取得税😱




秋めいた

 秋めいてきましたが、季節など関係なく田舎の暮らしはやる事が常に溜まっています。

スタンドや漁、ダイビングで、気がつけば一日休みが取れる日はそうそうめったになく、東京で暮らしていた頃とそう変わらない生活になっている。

貴重なお休みは、家の掃除や草刈りで一日のエネルギーをほぼ使い果たします。

これは家の前の持ち主から預っている休耕田です。草刈りをしないと、ヘビや害虫の住処になって、持ち主の所に役所から警告がいってしまうので、責任もって草刈りをしないといけません。

草刈後。ざまあみろと快哉を叫びたくなるが、これがまたすぐに草が伸びてしまう。

このように、田舎の暮らしではエンジン付きの草刈り機が絶対的な必需品なのですが、うちの地域では、このところ草刈り機の盗難が後を絶たなくて深刻な状況になっています。僕も20年使ってきた釣り道具を盗まれてしまった。

おいドロボウ、出てこい!


過ぎ去った夏

 伊勢海老漁で日々くたびれていた夏季もあっという間に終わってしまった。もう9月の後半です。

朝2時起床、7時まで漁を手伝ってから仕事に行って、帰宅してから急いで食事とシャワーを済ませて急いで就寝。そして2時起床。パソコンなどいじっている時間はなく、当然ブログもほったらかし。仕事の休みを週3日もらわなかったら本当に死んでいた。

毎年恒例の殺人的な暑さも加わって、本当に過酷な日々だったが、ホームの港での漁に参加できたので楽しい日々でした。

過分なまでの報酬を頂いたが、これらは貧乏暮らしを支える大事な食糧です。けど…あ~、料理が…メンドクセ

…気がつけば、移住してから2年が経過していた。田舎の暮らし、楽しいけど、いい事ばかりでもない。まあどこに行っても同じですね。



2021年8月15日日曜日

やる事なし

 お盆がきて、漁はお休みです。普段は岩石のような怖い顔した漁師達も、この時期は子供や孫が帰省してくるのでゴキゲンのようです。

部落では、普段は見かけない若い夫婦や子供達が歩いている。

僕はというと、ウナギ釣りくらいしかやる事がありません。今日は一日中雨で、昨夜から12時間ぶっ通しで意地でも寝てました。

何か良い事ないかな~



2021年8月8日日曜日

海産物

 8月より伊勢海老漁が本格的に始まって、僕は今月から大川の親方の元を離れて、自分のホームである白子で伊勢海老漁のお手伝いをする事になりました。

8月は本格シーズンであり、白子は漁場としては一番恵まれている場所だけあって、それはえげつない量の伊勢海老が掛かります。港は戦場の様相を呈し、写真を撮っているヒマはありません。

お手伝いの後、これまたえげつない量のエビと魚を報酬に頂きました。漁がない時は、魚を食べる機会が少なくなり、お弁当などに頼る食生活になりがちです。

メジナの塩焼き、サザエのなめろう、伊勢海老とサザエでダシをとった味噌汁。

久しぶりに海のものを食べて満足でした。



2021年7月24日土曜日

海の日

 世間では4連休だそうです。


いつものスタンド、館山はよそ者でごった返しています。子供を楽しませるためにレンタカーを借りてやって来たはいいが、駐車スペースがなくて右往左往している家族連れ多数。


僕の部落はのんびり平和そのものです。早朝、港を散歩しながら、漁師達に挨拶をする。

アオリイカの赤ちゃんがたくさんいるのがおわかりでしょうか?親指ほどのチビ助達が、魚の稚魚を必死で追っています。アオリイカやコウイカは、わずか一年で寿命を迎えて死んでしまうので、短い命を海で暴れ回ってもらいたいものです。


こんな奴もいるでよ


白子沖では、海士がアワビ漁の最中です。「お前も早く来いよ」と言ってくれる漁師がいてうれしかった。

あ~、死ぬほど暑くて忙しい一日だった…