2019年10月27日日曜日

イソダマ


ここが職場です。前述の通り、築港の正面にあります。職場で知り合った人で、イシイさん(仮名)という70代で、この道数十年の老兵がいる。このイシイさんは、もうお歳で家族からストップがかかり、まもなく職場を離脱する運びとなり、その後を僕が引き継ぐという流れになりました。

このイシイさん、偶然にも僕のホームの港から歩いて2分の所に住んでいて、ご近所さんでもある。引っ越して早々、いい人と知り合えてラッキーでしたが…

「漁師の事とか、色々お話を聞かせて下さい。よろしくお願いします」

「うんにゃ、オレは海も釣りも好きじゃねえ。漁業権も持ってたけど、人にあげちゃった」

「ななな何ですと!??」

「そもそも釣りってのはよぅ、アタリを待つ時間がオレは我慢ができねえんだおぅ。オレが好きなのはイソダマだけだ」

「イソダマ?」

「干潮で干上がった磯に行くとよぅ、岩と岩の間に小っけえ貝がいてよぅ、煮つけにすると酒のアテに最高なんだおぅ」

「ああ、シッタカの事ですか」

「そうそう、ここではイソダマって呼ぶんだお」

このじいさん、海育ちのクセして何て奴だ、・・・と言いたい所だが、シッタカに関する貴重な情報を入手できた。


見ての通り、非常に小さい貝で、煮付け以外に食する方法がない貝ですが、こんな小さい貝でも勝手に採集したら密漁で捕まります。

漁師への第一歩はイソダマの情報からでした(笑)






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