イソダマ
ここが職場です。前述の通り、築港の正面にあります。職場で知り合った人で、イシイさん(仮名)という70代で、この道数十年の老兵がいる。このイシイさんは、もうお歳で家族からストップがかかり、まもなく職場を離脱する運びとなり、その後を僕が引き継ぐという流れになりました。
このイシイさん、偶然にも僕のホームの港から歩いて2分の所に住んでいて、ご近所さんでもある。引っ越して早々、いい人と知り合えてラッキーでしたが…
「漁師の事とか、色々お話を聞かせて下さい。よろしくお願いします」
「うんにゃ、オレは海も釣りも好きじゃねえ。漁業権も持ってたけど、人にあげちゃった」
「ななな何ですと!??」
「そもそも釣りってのはよぅ、アタリを待つ時間がオレは我慢ができねえんだおぅ。オレが好きなのはイソダマだけだ」
「イソダマ?」
「干潮で干上がった磯に行くとよぅ、岩と岩の間に小っけえ貝がいてよぅ、煮つけにすると酒のアテに最高なんだおぅ」
「ああ、シッタカの事ですか」
「そうそう、ここではイソダマって呼ぶんだお」
このじいさん、海育ちのクセして何て奴だ、・・・と言いたい所だが、シッタカに関する貴重な情報を入手できた。
見ての通り、非常に小さい貝で、煮付け以外に食する方法がない貝ですが、こんな小さい貝でも勝手に採集したら密漁で捕まります。
漁師への第一歩はイソダマの情報からでした(笑)
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