2019年10月30日水曜日

ハズカシイ話とイイ話と

今日は休みです。安月給とはいえ、週に二日休めるというのはありがたいですね。

のんびり起きて、白浜へ。


初めて磯でヒラスズキなるものを狙ってみました。よく、「サラシの中にルアーを通す」と言われていますが、ベタ凪だったせいもあり、サラシも出ていない。しかも波に揉まれて、ルアーがちゃんと泳いでいるかもわからない。


イマイチよくわからない釣りだったので、数投だけしてすぐに退散。

午後、不動産屋に行き、空き家の物件を調べてもらおうと思ったが、ここで生涯に残る大恥をかいた。

家賃を2か月間払うのを忘れていた!!

家賃滞納しているにもかかわらず、空き家の物件なんぞ聞きに行ったものだから、それはもうハズカシイ思いをした。

「空き家はない」と言われたが、それも当たり前で、家賃も払えない奴に紹介できる物件なんぞある訳がない。

思い付きで先走った行動に出てしまうのは、自分の悪い所です。穴があったら入りたい気分で頭を下げて不動産屋を出ると、今度は警察官が外で待っていた。

「さっき車ですれ違いましたが、シートベルトしてませんでしたよね?切符を切ります」

・・・奈落に落ちた瞬間でした(笑)

もし身近にこんな奴がいたら、掛ける言葉もない。心底ガッカリです・・・

ドス黒い気分で、夕方に館山へ


この日はアタリも少なく、タチウオ一匹だけ。


これ以外、まったくカスリもしなかった。


やんのかコラ・・・と言っているようです(笑)

奈落に落ちてガッカリした帰り道、漁師の師匠から、明朝に漁の手伝いをしてほしいとの連絡があり、一気に興奮MAX!

この日を待っていた。やっと漁師のために具体的行動を起こせる時が来た!!

よっしゃ、明日は4時起きだぜ!!






2019年10月28日月曜日

タチウオ


台風以来、しばらく海は荒れっぱなしでしたが、徐々に落ち着きはじめています。この日は仕事は休み。で、築港をブラブラしていると・・・


写真ではわかりづらいが、カマスの大群がいて、カンパチがそれを追っているのが見える。

すぐにルアーを投げるが、まったくアタリなし。


夕マヅメ、雰囲気だけはいいんだけどね~

ダメだこりゃと帰ろうとしたその時…

堤防内側でタチウオが上がっているのを目撃!!

すかさずルアーを投げると、一投目から反応あり!

何回かのショートバイトの末に


よし!!塗装が剥げてボロボロのキックビートで釣れました。タチウオは、ジャークに良く反応するが、ジャークを入れるとバラシが多くなるので、結局タダ巻きが一番いい。

にしてもバラシが多い魚で、マヅメの一時間、ほとんどアタリっぱなしだったが、獲れたのは2本だけ。


まあ十分です。塩焼き。

2019年10月27日日曜日

集合住宅

集合住宅において、一番気を付けるのは「音」ですね。

僕のアパートは何をするにもとにかく音が響く。トイレはできるだけ外で済ませて、部屋は裸足は厳禁、ソックスをはいてすり足で歩かないとメリメリと音が出てしまう。物を置くのも、引き出しを開けるのも、とにかく神経を使う。

これだけ神経を使っているにもかかわらず、お隣の若い夫婦は無邪気に笑い声を出して、夜はセックスをしている声が丸聞こえ。

不快である。

漁師になる以前に、まず第一の目標は、ここを出ることです。ホームとなる港や、買い物などの距離を考えると、まさにココしかない、という物件だったが、このままではノイローゼになる。

空き家だらけなのに、市役所では登録されている空き家はないとかほざきやがるし、自分でどうにかするしかない。

さて、1から探ってみるかな


仕事帰りに

僕が今住んでいるのは千葉県南房総市千倉です。

勤務先は館山です。

釣りに行こうと思えば、舎人公園に行くのと同じ感覚で釣りができる。

という訳で、仕事帰りにさっそく千倉港で釣りをしました。



ノベ竿に電気ウキで、いつも通りのアジ。晩秋を迎えて、数は釣れなくなってしまったが、その分型は大きい。そしてこの日は珍しく、イシガキダイというお客さんまで釣れた。手の平チョイくらいの大きさだが、強烈に竿を曲げる。

釣り味は良いのだが、この魚は二万分の一の確率で猛毒を持っているのでリリース。


他にウミタナゴ、セイゴ多数釣れたが、アジ3匹だけキープしてこの日は終わり。

イソダマ


ここが職場です。前述の通り、築港の正面にあります。職場で知り合った人で、イシイさん(仮名)という70代で、この道数十年の老兵がいる。このイシイさんは、もうお歳で家族からストップがかかり、まもなく職場を離脱する運びとなり、その後を僕が引き継ぐという流れになりました。

このイシイさん、偶然にも僕のホームの港から歩いて2分の所に住んでいて、ご近所さんでもある。引っ越して早々、いい人と知り合えてラッキーでしたが…

「漁師の事とか、色々お話を聞かせて下さい。よろしくお願いします」

「うんにゃ、オレは海も釣りも好きじゃねえ。漁業権も持ってたけど、人にあげちゃった」

「ななな何ですと!??」

「そもそも釣りってのはよぅ、アタリを待つ時間がオレは我慢ができねえんだおぅ。オレが好きなのはイソダマだけだ」

「イソダマ?」

「干潮で干上がった磯に行くとよぅ、岩と岩の間に小っけえ貝がいてよぅ、煮つけにすると酒のアテに最高なんだおぅ」

「ああ、シッタカの事ですか」

「そうそう、ここではイソダマって呼ぶんだお」

このじいさん、海育ちのクセして何て奴だ、・・・と言いたい所だが、シッタカに関する貴重な情報を入手できた。


見ての通り、非常に小さい貝で、煮付け以外に食する方法がない貝ですが、こんな小さい貝でも勝手に採集したら密漁で捕まります。

漁師への第一歩はイソダマの情報からでした(笑)






お仕事始まる

引っ越してから二週間も、何もする事なくブラブラしていたので、やっと仕事にありつけるというのが嬉しくてしょうがなかった。

早起きしすぎて就業一時間前に職場到着。館山築港の目の前です。仕事が始まるまで、砂揚場や自衛隊堤防を視察。


この日は祭日ですが、台風直後だったので、海はまだ荒れています。ものすごい風にもかかわらず、ここには多くの釣り人がいて、せっかくの休みだから何が何でも釣りを楽しんでやろうという気迫を感じます(笑)


先日の台風で、こんなになってしまった船や、完全に沈没した船も多数あり。

こんな状況でも、小鯵や小ぶりのコチなどが釣れてました。


続いて砂揚場では、向かい風の中、根性ある釣り人がサビキでコノシロ多数。

肝心のお仕事は、館山市内を配達であちこち飛び回り、わけのわからないうちに疲れて終わり(笑)



2019年10月25日金曜日

漁業権について

テレビでもさんざん報道されていた台風は、二日間停電しただけで、少なくとも住まいはそれ以上の被害はありませんでした。ただ、地域によっては甚大な被害あり。


風でなぎ倒された倒木。


特に洲崎、布良は被害が深刻で、自衛隊の災害支援がずっと行ったり来たりしています。


白浜の磯も近づけません。

引っ越して早々こんな状況ですが、僕は漁師になるために引っ越してきたので、この日は漁業権を管理している責任者の方に挨拶をしてきました。

漁業権を取得して、海で操業するには、3つの条件をクリアする必要があります。

◎この地域に2年間、居を構えて定住する事

◎その2年の間に地元の漁業関係者に顔を知ってもらう事

◎2年後に漁業権に関する漁協の審査をクリアする事

・・・良く言えば、2年という時間が与えられている。準備期間は十分にある。この2年にどれだけ事を進められるかが重要な事となるでしょう。しかし、それ以上に重要な事がもう一つ

◎どんなに熟練した漁師でも、それだけで暮らしていくのは難しい

・・・これですな。季節によって区切りをつけて、別の仕事に切り替える必要がある。漁師になれたとしても、別口の仕事を持つ必要があります。

今からやる事が多すぎて大変だが、やれる事は全部やらなきゃですね。

さて、寝るか








退屈なんです

千葉に引っ越して、何もする事がないまま一週間が過ぎ、何もする事がないという事実に苦痛を感じています。

ストレスが溜まるものですね。早く仕事がしたいんだけど・・

折しも台風が近づいていました。台風前、まだ凪のうちにちょっと釣りして遊びました。



船の陸揚げ用スロープで、写真のようなガン玉と針だけの仕掛けにイソメをつけてポチャンと落とすと…


キビレが釣れた。まだほんの小さい幼魚ですが、この時期のスロープ周りで釣れる幼魚達は、岩ノリをたくさん食べていて、腹にノリが詰まっています。これを丸ごと焼いて、腹のノリと肝を一緒に食べるのが、この時期限定のちょっとした珍味で、古くから房総の人たちに愛されています。


キビレやカイズをそこそこ釣って、おかず分だけキープ。腹にはノリがしっかりと入っていました。

帰っても何もする事がないので、そのまま釣り続行。




夜はアジ、セイゴ、ウミタナゴが引っ越す前からずっと好調です。


ムツも混じって大漁。自宅はあまりにも狭過ぎて捌く事ができないので、その場で開きにして持ち帰ります。これで当分食糧には困りません。

勤めが始まる前に遊べるだけ遊ばなくては(笑)

2019年10月24日木曜日

六日以降・・・

引き続き何もする事がないので、しばらくはお散歩ばかりです。


住まいの裏は、こんな路地がどこまでも続く。それにしても・・・


トトロでも出てきそうだなオイ


馬に遭遇


おっと、目が合った(笑)

田舎道、住宅、どこを歩くにしても、気を付けていないと、すぐにクモの巣に引っかかってしまう。虫が多いのは仕方なし。

探検ばかりして、一日が終わる。

2019年10月23日水曜日

10月5日


新しい住まいに来たものの、仕事が始まる日まで2週間近くも時間があり、それまでは何もする事がありません。時間潰しに、住まいの周辺を散歩しました。



住まいの裏手へ出ると、こんな田園風景がどこまでも続いています。


田んぼの脇の用水路には、鬼のように巨大化したホテイアオイがびっしりと。


誰が放流したのか知らんが、鯉まで泳いでいる。


そしてこの日一番感動したのは、こんな小さい用水路にメダカが泳いでいた事です。あれ?天然の黒メダカって、九州にしかいないんじゃなかったっけ??ここにもちゃんといるではないか。

もう二度と見る事はないと思っていた天然物に出会えただけで、この日は十分。

海士(仮)

もう千葉へ引っ越してきて、18日目になります。やっとネットが開通しました。

不眠症による体調不良に苦しんだ春先から、ものすごいスピードで時間が過ぎて、気がついたらここにいるような気がします。それ以前のことは、記憶喪失であるかのように思い出すことはできません。

クリーニングはもう先がない。何か違うことをしなければならない。ならば、自分が一番やりたい事をやろうという事で、漁師を目指すことにしました。

海で漁を営む女性を「海女さん」といいますが、男性の場合「海士」といいます。だから海士になれるその日まで、このブログは「釣りばっかり」から「海士(仮)」にタイトルを変更しました。

さて、千葉での一人暮らし、決して楽ではありません。45という年齢からのスタートでは、かなり高いハードルを越えなければいけません。

やれる事を地道に、それしかないでしょう。