2020年2月12日水曜日

真の恐怖

船形で船をレンタルして、初めて自分の操縦で釣りをしてきました。待ちに待った船の舵を取る日です。


操縦席はハンドルとレバーが一本だけ。非常にシンプルです。無事に岸払いをしたが、この後で地獄が待っていた。



根周りを流すも、釣れるのはエソばかり。かなりの大型のバラシもあったが、館山周辺は「春のエソ祭り」という言葉があるくらいに、とにかくエソばかりだった。


自分の操縦でこんな場所に来ているのかと思うと、興奮もするし、恐怖も感じる。

そして昼過ぎ、予報通りに風が吹き始めて、みるみる波が高くなった。危険と判断して引き返すも時すでに遅し、船はおそろしい波に揉まれて、後ろからの追い波で、船がヤバイ角度で滑り落ちる。追い波に乗ってしまうと、舵がまったく利かなくなる。

立て続けの追い波で、舵が利かないまま船が前に押し出されて、浅瀬に入ってしまい、船は警報のブザーが鳴りっぱなしで、もし暗礁があったら完全にアウトだった。

こうなると、もう釣りなんかどうでもいい。船上が波に洗われるのをひたすら堪えながら、無事に港に着く事だけを祈り必死の操船。

この日は、人生でナンバーワンの恐怖だったかもしれない。足が震えて涙が出てくる。何とか無事に帰港したが、強烈な恐怖の記憶が脳に刻まれた。


こんなベタ凪が一瞬にして恐怖の大波に変わる。海を決してナメてはいけません。

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