秋晴れのとてもいい朝だったが、この日は朝から不吉な予感がした
朝、仕事に行く前に港を歩いていると、不幸にも車に跳ねられて絶命している猫がいて、たまたまその場に居合わせた漁師に
「おうおめえ、わりーけど穴掘ってその猫埋めてくれねーか」
「・・・」
…一瞬のうちに色々考えた
どんなにささいな事でも、漁師や地元に協力をするのは悪い事ではあるまいが、かといって何でもハイハイと言う事を聞いていたら、今後も面倒臭いことを押し付けられる事になる。
しかし、よそ者に拒否する余地はなく、哀れな猫を埋める事になった。それにしても、死んだネコの処理を人に頼むとは、なかなかの神経である。
埋めるのはいいんだけど…う~ん、どうも…イヤな予感がする…
どんなにささいな事でも、決してお礼を忘れないのがここの人達の良い所で、コーヒーを2本もらった。ちなみにこの漁師さん、過去に窃盗と婦女暴行で逮捕歴のあるお人で、このあたりではこういうお人は珍しくありません。
その後のお仕事、今日は失敗ばかりだった
仕事先の工場で重油を撒き散らし
さらに路上で軽油を撒き散らし
山奥の現場で泥まみれになって
トドメに尿素水を体にたくさん浴びた
…色々考えた
オレ何か悪い事したっけ??
コロナ禍にもかかわらずこっそり東京に行って中国人と遊んだのがいけなかったのか??
いや、それは悪事とは言わない。自然現象である(?)
まさかネコの祟りとか考えたくない
…惨憺たる思いは往々にしてあるものである。しかもそれらは序章に過ぎなかった、なんて事もある。
とにかく、悪い事は立て続けに起きるのは常であり、未然に防げる不幸は防ぐ努力をして、図らずもやってくる不幸は自分でどうにか処理するしかない。
しかし…あ~、何て不吉な