2021年2月28日日曜日

見知らぬ故人へ

 日曜日、いつものようにダイビングを終えてから、思いがけず散骨に立ち会うことになった。散骨とは、故人の遺骨を海に撒く弔いです。僕のダイビングショップでは、ダイビングだけではなく散骨も受け付けています。

とりあえず洲崎沖を目指す


仲間も一緒

…いやそもそも、僕は散骨される故人とはまったく何の関係もない赤の他人な訳だが。

関係のない自分が、はたして散骨などについていってもいいのだろうかと疑問に思っていたが、驚いた事に、故人の遺族が誰一人として来ていないのである。

お墓の納骨ならば、遺族がその場にいなくとも、後からお墓参りに行く事はできる。しかし海への散骨となると、その場限りの本当のお別れとなってしまう。その大事なお別れの時間を、遺族は何を思ってか、業者に「委託」しているのである。その業者も、若い女性が一人だけ。

…これも時代なのか。いや時代とかそういう問題じゃねえだろうと思うのだが。

…とにかく、弔いをしなくてはならない。お別れの時間、若い女性の業者さんが、海に散骨と献花をします。細かくすり潰された遺骨は、海の中で真っ白い煙幕のようになって消えていく。もちろん業者さんは、それらしい雰囲気を遺族に見せるため、つぶさに撮影をしています。


遺族に見送ってもらう事ができずに、夕方の海に消えていく見知らぬ故人が、何だか物悲しく思えたので、せめて僕だけでもと合掌してあげました。

ご冥福を祈りつつ



絶叫ギャル

 とある日のダイビング、この日は海が少々荒れ気味で、海が荒れていると、水中よりも水面の方が危険な状況となります。揺れる船底で頭を打ったり、船に掛かっているハシゴを上る時に波に叩きつけられたりする危険があるので、エントリーとエキジットは気を付けなければならない。

若い女性客が、水面でレギュレーターを口から外したままで波に揉まれて、恐怖の絶叫を上げていた。

「レギュレーターを口から離しちゃダメだよ!!」と声を掛けても、恐怖でパニックになっている人間の耳には届かない。プロがすぐそばについているので、彼女を救出してハシゴに掴まらせたが、彼女はハシゴに掴まるのがやっとで、自力で船に上がることができず、ひたすら恐怖の絶叫。

「死ぬ!!!死んじゃう!!!!!」

泣き叫びながらも、船の揺れで、頭の先まで浮いたり沈んだりを繰り返している。冷静に教わった事をちゃんと実践すれば、別にどうってことはない出来事に過ぎないのだが、本人にとっては阿鼻叫喚の地獄絵図だったに違いない。

彼女の腕を掴んで船に引きずり上げて事なきを得た。

…おそらくこれは人間の本能からくる行動なのだろうが、身の安全を確保して、恐怖から解放されると、今度はケラケラと笑いだすのである。彼女は腰を抜かして立てない状態だったが、横たわったまま、腹を抱えて笑い転げている。この上なく不気味な光景だった。

そして港に帰って、船から降りると、つい今しがたの恐怖を思い出したのだろうか、彼女は座って下を向いたまま何も喋らなくなった。

…さすがにこんな光景を写真に撮るわけにはいかない。人間は、恐怖や緊張によってまったく思いがけない行動をとってしまうという事を、ダイビングの現場で何度か目にしました。それは自分とて例外ではない。

あの絶叫、しばらく耳から離れません…

ちょっくら東京に

 歯医者だけはこれまで通っていた所にお願いしたかったので、東京の歯医者さんで歯石をウィ~ンガリガリッと落としてもらいました。おかげでお口はスッキリ、歯のクリーニングは大事だと思います。

実家に行ったついでに、コイツの機嫌も伺ってきました。


2021年2月25日木曜日

休みです

 今は東京で暮らしていた頃と違って、人並みに週2日休むことができる。気温が上がってきたせいか、庭の雑草が伸びはじめて、いつぞやのようにまた草むしり。


ほどほどにしないと、手や腰を無駄に痛めつけてしまうので、タバコ吸って競馬中継を聞きながらのんびりやります。

まもなく漁が始まります。少し休んでおこう。


春嵐

 しばらくの間、房総半島は台風クラスの大風に見舞われました。


もちろん海は近寄ることもできず、洲崎や伊戸はもう普通に歩く事もできません。

加茂では、車の窓を開けると、車に大量の砂が入ってきます。目や口にも砂が入り、口の中がジャリジャリする。

もう春5~6番くらいは吹いたんじゃないだろうか

2021年2月7日日曜日

もこもこ猫

 日曜日のお休み、例によってダイビングショップのお手伝いです。

この日は運良く2ダイブさせて頂くことができた。

毎度毎度が新しい経験の連続です。

水深18mの海底、透明度良好

毎年この厳寒期に勝浦から湧き始めて、房総を南下するカタクチイワシの大群

すっかり大きく育って脂の乗ったイサキの群れ

人懐っこく、ネコのように寄ってくるコブダイ

岩の隙間でジッとしているカサゴやタカッパ

高いカケアガリからジッと人を見下ろすクエ

人間などまったく意にも介さずに忍び寄るウツボ

「またお前らか」とでも言いたげなコロダイの群れ

イワシの大群の中での安全停止

最高に楽しい時間でした。


そして写真はこれだけという(笑)

もこもこ猫野郎


ダイビングの後、夕マヅメのホームの港、ヒラメ狙いに勝負を賭けてみるが、この日は反応ナシ。

…もっと潮が高い時間を狙わないと





オタマジャクシ

 とある仕事先にある水溜まりに、ものすごい数のオタマジャクシがいます。

写真ではよくわかりませんが、水溜りに宇宙規模の数のオタマジャクシが泳いでいます。この厳寒期にオタマジャクシ??

ここは錦鯉の養殖場で、ボイラーによって水温管理されているので、常時暖かい温排水があります。そのため、この極寒期なのにありえない光景がある訳です。

…くだらない話ですみません💦

ちなみに、この養殖場では、300~1000万円くらいの錦鯉がウヨウヨ泳いでいます。まかり間違っても、ボイラーの灯油を切らして鯉が死ぬような事があれば、うちの会社は倒産してしまうので、ここだけは、お正月の休み期間中でも給油をしなくてはいけません。

…くだらない話ですみません💦





2021年2月4日木曜日

鉈切洞穴

 

ここは職場からすぐ近くにある神社で、おそらくはこの地域でもっとも古くから存在していた漁師の祖先たちが祀られています。

雰囲気のある参道を歩いて

途中こんな祠の前を通って

この本堂(?)の奥に大きいほら穴があり、そのほら穴から縄文時代に作られた魚の骨を加工した釣針や銛などの漁具が出土しています。

古い時代から海の恵みがあった事がうかがい知れる。目指すは漁師、こういう事を知っておくのも無駄ではなかろう。

この日は休みだったので、例によって釣り。この日は保田で。

カイズ、アジが少々。食べても食べても減るどころか増えていく魚のストック、わかっていても釣ってしまう(笑)

3月からまた漁が始まります。それまではゆっくり時間を過ごしましょう。