そもそも東京で自営を営んでいたため、転勤なんぞ経験したことはなかった訳だが、転勤というものは精神的にしんどいものです。
場所が変われば環境も変わる。何もかも新しい環境の下で、今までやってきた事が全てリセットされてしまう。
場所が変わるのはいい。それはある意味しょうがない。場所よりも、厄介なのは人間である。その場所で長く勤めてきた人間には、当然頭が上がらない。
お客さんも新顔の僕は当然スルーしてしまう。長い時間をかけて漁師達に顔を覚えてもらったのと同じように、ここでもお客さん達に顔を覚えてもらわないとならない。
新しい職場の人間もなじみやすい人とそうでない人もいて、ちょっと厄介な人もいる。職場の女性から、
「ねえねえ、あの人本当にバカなのよ。言われなきゃ何もやらないし、自分のハナクソとか平気で食べちゃうのよ。信じらんないでしょ!?」
「な!?それで味はどうだったの!?」
「そんなの知る訳ないでしょ!あんたもバカなの??」
…そんなやり取りはともかく、そんな奴も実在する。平気でハナクソを食らうようなバカでも、そいつがいないと店が成り立たないのも事実である。
自分のハナクソを食らうバカに頭下げて仕事を教わらなきゃならない。
‥ヤバイこれ、転勤てヤバイくらいしんどい💧💧